朝の忙しい時間。歯磨きをしていたら、水がたまって流れていかない…。
そんな経験、ありませんか?

「えっ、なんで今?」と焦りつつ、出かける時間は迫るばかり。
洗面台の詰まりは、日常生活の中でもかなりストレスの大きいトラブルのひとつです。

今回は、洗面台が詰まりやすい原因と、その解消法について詳しく掘り下げていきます。

洗面台が詰まる主な原因

1. 髪の毛

洗顔や整髪のときに抜け落ちた髪の毛は、排水口のキャッチャーである程度は防げます。
しかし100%取り切れるわけではなく、すり抜けた髪が少しずつ排水管に流れ込んでいきます。

たった数本でも、時間がたつと大きな塊になり、そこに他の汚れが絡みついて詰まりの原因になります。

2. ヒゲ

意外と見落とされがちなのがヒゲ。
毎朝のシェービングで出る細かいヒゲは軽く流れてしまうように思えますが、実はこれが厄介。

細かいヒゲは石鹸カスや皮脂と結びつきやすく、気づかないうちに配管の壁に少しずつ溜まっていきます。
「ヒゲなんて詰まるほどの量じゃないのでは?」と思うかもしれませんが、毎日の積み重ねが数か月、数年経つと確実に詰まりの原因になるんです。

3. 石鹸カス・皮脂汚れ

洗顔や手洗いで使う石鹸やハンドソープ。これが水と混ざって流れると、石鹸カスとなって管の内側にこびりつきます。
さらに人間の皮脂汚れと合わさることでベタつきが増し、髪の毛やヒゲをしっかりキャッチしてしまうのです。

詰まりの前兆を見逃さない

洗面台の詰まりは、いきなり完全に水が流れなくなるわけではありません。
よく観察すると、次のような前兆があります。

  • 水の流れが少し悪くなった
  • ゴポゴポと音がする
  • 排水口から嫌なニオイが上がってくる

こうしたサインに気付いたら、完全に詰まる前に対処するのがおすすめです。

前兆を見かけたときの対処法

1. すっぽん(ラバーカップ)と真空ポンプ

詰まりといえば定番の「すっぽん」。
排水口にしっかり押し当て、上下に動かすことで圧力をかけて詰まりを押し流します。

コツは、水を少し張った状態で使うこと。
空気だけだと効果が薄いので、水の力を利用するのがポイントです。

オーバーフロー用の穴を、手やテープなどで塞いで空気が抜けないようにするのも忘れずに。

最近はすっぽんよりもさらに強力な真空ポンプも販売されています。

価格も1000円程度でお手頃で、すっぽんよりも効率よく圧をかけることが可能なので1台持っておくと重宝します。

Amazonで確認定番のすっぽん

2. 重曹+酢

市販の薬剤を使わなくても、家庭にある重曹と酢で簡単に対処できます。

  1. 排水口に重曹をカップ半分程度入れる
  2. その上から酢をゆっくり注ぐ
  3. シュワシュワと泡が発生し、汚れを浮かせてくれる
  4. 数十分放置してから、60℃程度のお湯を流す

環境にも優しく、軽い詰まりならこれで解消できることもあります。

熱湯は排水管を痛めるので使用しないでください。

3. トラップの掃除

洗面台の下をのぞくと、排水管が「U字」や「S字」に曲がった部分があります。これを「トラップ」と呼びます。

ここには水が溜まり、下水からのニオイを防ぐ役割がありますが、同時に髪の毛や汚れも溜まりやすい場所になります。
外して掃除すると詰まりはスッキリ解消します。

S部分にキャップがあり水が抜ける構造の場合は、キャップを外し異物を除去することができます。
キャップを取ると汚水が飛び出てくるのであらかじめバケツなど受け皿を置いておくと掃除が楽になります。

ただし注意点も。
取り外すのは簡単なのですが元に戻すのが難しく、戻せなくなる場合があります。
また、パッキンをきちんと戻さないと水漏れの原因になり下の階まで漏水し余計高くついてしまうこともあります。

自信がない場合は無理せず専門業者に依頼しましょう。

詰まりを防ぐための予防法

  • 排水口ネットやキャッチャーをこまめに掃除する
  • 週に一度は60℃程度のお湯を流して汚れをリセットする
  • 月に一度、重曹+酢でメンテナンスする

ちょっとした習慣で、大きなトラブルを未然に防げます。

まとめ

洗面台の詰まりは、髪の毛・ヒゲ・石鹸カスが主な原因です。
どれも日常的に出るものなので、「気をつけていても仕方ない」と思いがちですが、日々のちょっとした工夫で十分に防げます。

もし詰まりかけたら、

  • すっぽん 又は 真空ポンプ
  • 重曹+酢
  • トラップ掃除

この3つを覚えておくだけで、慌てずに対応できます。

朝の忙しい時間に水が流れなくなるのは本当に困りもの。
この記事を参考になればうれしいです。