トイレのタンク内って、普段はまったく目にしない場所ですよね。
でも一度フタを取って中をのぞいてしまうと、目につく汚れが気になって仕方なくなります。
最近は「オキシ付け」が話題ですが、オキシクリーンはちょっと高い…という人向けに、お手頃な代替品「過炭酸ナトリウム」を使ったお掃除法を紹介します。
成分はほぼ同じですから、上手に使えばコスパよくタンク内を掃除できます。
準備するもの
- マイナスドライバー(止水栓を開閉に使います)
- 40〜50℃のお湯
- バケツ(お湯を運ぶ用)
- 過炭酸ナトリウム(粉末)
- ブラシ(あれば細めのブラシが便利)
- ゴム手袋、保護メガネ(気になる方は)
※注意:過炭酸ナトリウムは漂白酸素系です。塩素系(次亜塩素酸ナトリウム)と混ぜると危険なガスが出るので、絶対に併用・混合しないでください。
過炭酸の量(目安)
タンクの容量や汚れ具合で変わりますが、目安は
過炭酸ナトリウム 大さじ1〜3(約15〜45g)を、3〜4リットルの40〜50℃のお湯に溶かす
くらいが扱いやすいです。粉が溶けにくければよくかき混ぜてください。
もっと頑固な汚れの場合は濃くしても構いませんが、ゴムやパッキンへの影響を心配するなら短め(1時間程度)で済ませるのが無難です。
お掃除の手順
- 止水栓を閉める。
タンクへの給水を止めます。床下や壁付近にあることが多いです。 - 水を流してタンクを空にする。
レバーを押してできるだけ水を抜いておきましょう。残り水はスポンジ等で拭き取ると作業が楽になります。 - タンクの上蓋を外す。
フタは落とすと割れることがあるので、両手で慎重に。必要なら周囲に布を敷いておきます。 - 中蓋(機構のカバー)をはずす。
ここはドライバーで外すタイプと手で取れるタイプがあります。無理に力を入れず、ネジや爪の位置を確認して外してください。取扱説明書に外し方が書いてあるので作業前に確認しておくと安心です。 - 過炭酸入りのお湯を注ぐ。
先に作った過炭酸のお湯を、タンク内にゆっくり注ぎます。タンクが満たされないよう、汚れが浸る程度を意識して注ぐと良いです(機種によって構造が違うので無理にいっぱいにしない)。 - 1時間ほど待つ(その間にフタ類を洗う)。
過炭酸が反応して汚れを浮かせます。待っている間に外したフタや中蓋は、同じ濃度のお湯で拭いたりブラシでこすったりしてきれいにしておきましょう。 - お湯を流す(元通りに戻す前に)。
途中で中の様子を見て、汚れが浮いていれば軽くブラシで落とします。強くこすりすぎると機構を傷めるので注意。 - 目立つ汚れはブラシでやさしく除去。
ゴムや樹脂部品は傷みやすいので、ナイロン製の柔らかいブラシがおすすめです。 - 蓋の水気を取り、元に戻す。
フタを戻すときはネジや爪の位置を確認して、割らないようにゆっくりと。中蓋やフタにヒビがある場合はこの機会に交換を検討しましょう。 - 止水栓を開け、数回水を流す。
給水してから数回流して、過炭酸の残りや浮いた汚れをしっかり流します。匂いや白い粉が気になるときはさらに1〜2回流してください。
お掃除のコツと注意点
- ゴム部品に長時間つけっぱなしは避ける。 過炭酸は強い酸素系のため、長時間(数時間以上)放置するとパッキン類が痛む場合があります。目安は1時間程度。心配なら30分でも効果は出ます。
- 換気と手袋をお忘れなく。 粉が手や目に入らないようにゴム手袋・保護メガネがあると安心です。
- 金属(特に古い金属部品)への影響。 長時間の浸け置きは金属の変色・腐食を招く可能性があるので、様子を見ながら行ってください。
- 定期頻度の目安。 普段の見た目で気にならなければ3〜6ヶ月に一度のペースで。水垢や黒ずみが出やすい家庭はもっと短めでもOKです。
まとめ:コスパ良く、気軽にできるタンク掃除
過炭酸ナトリウムを使った「過炭酸付け」は、オキシクリーンとほぼ同じ主成分を手軽に使える良い方法です。
正しく扱えば、タンク内の黒ずみやにおいの元をしっかり落とせます。
見えないところだからこそ、たまに開けてみると気持ちよく使えますよ。